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改めて自分の軽率さを感じます。
私は一年目ということでレスキューの知識・技術も素人同然の身です。
そして川の怖さを知らないからこそ、自分の命のみならず周囲の人の命までも脅かす可能性が一番高い自分が、川の危険性に対し最も敏感でなければいけないはずでした。
入部して間もないからこそ、一部流れ作業のように進んでしまう活動の中の問題点にいち早く気づき、指摘しなければいけないはずでした。
少し話がそれる例ですが、自分が中学・高校の部活に入ったばかりのころ「何かこれおかしいよ…」と思うことがよくありました。でも当時はそういったことに対する発言ができる雰囲気はなく、自分の代が部の指揮をとるようになってから初めて、カヌー部の例会のような週一回の部会をつくり、発言・反省を定期的にできるようになりました。最初おかしいと感じていたことも、しばらくたつと当たり前になってしまう。そこに危機感を感じたからこそ部会を始めました。
まだ日が浅いからこそ、早く違和感に気づけることもあるし、指摘するべきでもある。まして、一瞬のミスが命の危険に直結するカヌーというスポーツならなおさらです。しかも、カヌー部では最初から例会という一年生にも十分な発言権が与えられた機会がありました。
にもかかわらず、私は昔と同じことを繰り返しました。もちろん、発言できない空気だったとかいうことでは一切ありません。
私自身が勝手に、言わなくても大丈夫だろう、あるいは一応言ったけど先輩方が問題視していないならこれ以上主張する必要はないだろうと判断してしまった故です。上級生に頼りすぎていた自分の判断の甘さがありました。
レスキュー技術が及ばなかったためのミスもありましたが、上記にあてはまる当日の私のミスを挙げると次のようになります。
・陸上に連絡係をつけるかどうかについて、自分では「誰かがやらなきゃいけないな」と思っていたのに異論を唱えなかった。(早く漕ぎたかったというのが本音です)
・ダッキーが左岸から右岸の桟橋にわたる際、脱臼したダッキーの乗艇員とラフトの乗艇員を一人入れ替えたらどうか、と提案したが肩を自力ではめなおした本人の様子から、(その場にいたのはラフト班全員がいたが)たいした議論もなく行かせてしまった。
この時点で、仮にダッキーがフェリーに失敗し、ラフトでレスキューにむかっていたら、カヤック班の人は連絡の面などですごく困ったはず。実際には五年目の先輩が機転をきかして様子をみに来てくれていたのですが、それは今回だけの偶然ですから、もし私が最初に陸上係をつけるよう主張していれば、たとえレスキューが必要になったとしても、違う対処ができたとおもいます。
この時点で、私は陸上係と乗艇員入替の二重のミスをしたことになります。
また、もしダッキーのレスキューにむかったとして、かつ仮にスタートは間隔を空けるだけにしていた場合(さすがにこれはないですが)、カヤックの一番手の人が滝落した際誰も周囲にいないことになります。
・帰札後、座学で習ったポストドローニングシンドロームを思い出し、誰が一晩付き添うか尋ねたが、朝晩の確認電話だけにするという上級生の判断にしたがった。元気そうに見えても、寝ているときも含め24時間は要注意ということも覚えていたし、電話じゃもし発祥したら完全に手遅れじゃないか?とも思っていた。(実際に翌日本人の掲示板投稿を確認するまでずっと)にもかかわらず、それ以上発言しなかった…。いくらでも言い直す機会はあった。自分が立候補することもできた。(もし発祥した場合、講習会を一回受けただけの自分にどれだけのことができたかは疑問ですが…)ここでも、自分は二重に先輩の命を脅かしたことになります。それも事前に防ぐことができることでした。
今上に書いたことの中にも、火曜に行った事前反省会で発言しなかった内容があります。どれもその場で絶対言わなければいけなかったことです。(気づかなかったものもありますが)この時点になってもなお、今回の事故に対しての認識の低さが自分にあったに違いありません。これはカヌー部に対する不誠実極まりない態度だと今自覚しています。
確かに、自分の失敗を申告するのははずかしい。でもそれを言わないのはもっとはずかしい行為だと、てしがわらさんの書き込みを見て思いました。
もう一度自分のミスを細かく書き出して、どうすればよかったのか。その考えを含め報告しようと思っています。そしてその失敗は次の代の人にも、かっこわるくとも伝えていかなければならないし、今のメンバーでに対してももし間違いを見つけたら強く批判しなければならない。それが今の自分の義務だと。
これをまた破ったりしたら、自分にはもうカヌー部員を語る資格はないでしょう。
…いや、一番の問題はそこじゃない。
まず自分の命を守ること。そしてそれは周囲の命にも関ること。このカヌーをやるにおける大前提を自覚し、行動に移せること。またそれを実行しうるためのスキルを上げ、訓練を積み自分自身の判断をし伝え、チームで活動していることをわすれないこと。これを心身に習熟させなければならないと思います。
私が始めた競技は自分に対しても周りに対しても、命のリスクを常に背負っています。それをたとえ一時でも忘れていた自分がなさけないです。
すみません、話が完全にそれました。てしがわらさんへの返信には不適切な内容でした。ごめんなさい。
駆けつけてくださったMCCの皆様をはじめ、連絡番の方、顧問の先生、部員の皆様、他今回の事態を知った皆様、ご心配おかけしましたことお詫び申し上げます。
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